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2023/12/09｜ カテゴリ：院長 小松原より
腸と脳の関係「腸脳相関」
キーワード： 分子整合栄養医学 オーソモレキュラー,分子栄養学
腸にはたくさんの神経細胞があり、交感神経や副交感神経を通じて脳とつながっています。
お腹の調子が悪いと気分が下がったり、脳にストレスがかかると下痢や便秘をするなど脳とお腹が関係し調子が悪くなることがあります。この腸と脳が影響し合うことを腸脳相関といいます。
大腸には免疫機能があり、食物だけでなく、病気の原因になる菌やウイルスも入ってきます。危険な侵入者から身体を守るために、腸管では身体にとって安全なものと、菌などの病気の原因になるものを区別しています。
身体に必要なものには、免疫担当細胞が免疫を緩めるように働き吸収を良くし、病気の原因になるものに対しては抗体をつくり腸から体内に吸収されないように防く腸管免疫があります。この腸の免疫が弱くなると、体全体の免疫も低下し感染症や病気などリスクが高くなります。
感情をコントロールするセロトニン
心の安定を保つ幸せホルモンのセロトニンは90%は腸で合成されています。セロトニンはアミノ酸のトリプトファンを腸内細菌が合成しつくられています。脳でつくるセロトニンは2%なので腸内環境が悪い状態の人は精神や感情の波が出やすくなります。
その他にも、腸内細菌のバランスの乱れが、肥満、花粉症、糖尿病、大腸がんなどの色々な疾患とも関係していることが分かってきています。
こんな人は気をつけよう
・顔色が悪い
・肌荒れや吹き出物が多い
・運動不足
・睡眠不足
・ストレスが多い
・食事が不規則
・早食い
・乳製品でお腹を壊す
・ジャンクフードが多い
・便、おならが臭う
・下痢、便秘がきつい
腸内環境を整えるために意識したいこと
・食物繊維を摂取
・発酵食品を摂取
・適切な水分補給
・睡眠時間と時間帯
・体力に合った運動量
・ストレス管理
・プロバイオティクスを摂る
・過剰な薬の使用を避ける
などで意識できていない部分を組み合わせて実践することで、腸内環境を整えていくことができます。
また、胃腸の症状がきつい方は病院での診察を受け病気の有無を確認しておくことも大切です。
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