分子整合栄養医学/オーソモレキュラーとは
分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)とは
分子整合栄養医学(オーソモレキュラー医学)は、世界的に著名な生化学者であり、二度のノーベル賞受賞者でもあるライナス・ポーリング博士と、精神科医として統合失調症に対するビタミン療法を研究していたエイブラム・ホッファー博士によって提唱されました。
ポーリング博士はホッファー博士のビタミン療法の研究成果に着目し、これを体系化して「オーソモレキュラー(整合分子)療法」と名付けました。この栄養療法は、体内の分子レベルで栄養バランスを整えることを目指し、1968年には科学誌「サイエンス」にて理論が発表されました。現在では欧米を中心に医療分野で広く支持されており、慢性疾患の改善や健康維持に役立てられています。
日本における分子栄養学の誕生と広がり
日本の分子栄養学は、1980年代に金子雅俊博士がライナス・ポーリング博士から直接指導を受けた先進的な知見を基盤に、「KYB運動」として国内で広まりました。金子博士は「日本の分子整合栄養学の創始者」として高く評価され、1985年には分子栄養学研究所を設立。血液検査に基づいた科学的な栄養素解析から、根本的な健康改善を目指す独自のメソッドを確立しました。
その後、金子博士の教えは溝口徹医師や柏崎良子医師など多くの著名な医師・専門家に受け継がれ、全国の臨床現場で分子栄養学が幅広く実践されています。現在では、分子栄養学は病気の根本原因にアプローチする革新的な医療として認知され、多くの患者さんの健康改善と生活の質向上に貢献しています。
御幸町カイロプラクティックもその一つで、KYBで分子栄養学の基礎と応用を学び、分子栄養学とカイロプラクティックを融合させた独自のアプローチを提供しています。
分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)の考え方
分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)は、身体の健康を支えるために必要な栄養素のバランスに注目した考え方です。私たちの身体は、水とタンパク質・脂質・糖質、そしてビタミンやミネラルなどの栄養素から成り立っています。
これらの栄養素は体内で化学反応を繰り返しながら細胞や組織を形成し、その集合体が臓器や器官となって身体を構成しています。例えば、ホルモンや血液、消化器官、骨や筋肉、皮膚や髪の毛も、すべて日々の食事から摂る栄養によって作られています。
分子整合栄養医学では、詳細な血液検査などの検査結果を参考にしながら、栄養状態を把握し、不足している栄養素を見つけることを重視しています。その上で、バランスの良い食事の工夫や、必要に応じてサプリメントを取り入れること、そして生活習慣の見直しを通じて、健康の維持や向上を目指します。
こんな症状の方に分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)の栄養療法がオススメ
「異常なし」と言われても体調がすぐれない…その原因、栄養欠損かもしれません
健康診断や病院での検査では「異常なし」と診断されたのに、なんとなく体調が悪い。そんな経験はありませんか?
✔ いつも疲れていてだるい
✔ 朝起きるのがつらい、日中も眠気が抜けない
✔ 頭痛やめまいが頻繁に起こる
✔ 肌荒れやアトピーがなかなか改善しない
✔ 動悸や息切れ、不安感、イライラを感じる
✔ 不眠や集中力の低下が続いている
✔ 貧血や低血糖、鉄欠乏といった指摘を受けた
✔ 子どもの成長(身長や発育)が気になる
✔ スポーツや学習のパフォーマンスが上がらない
このような症状は、「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼ばれ、病名がつかないまま長く悩まされることが多いです。実は、これらの原因の多くは栄養素の不足(栄養欠損)と深く関わっていることが、近年の分子栄養学の研究で明らかになっています。
栄養状態を科学的にチェックする「分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)」とは?
分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)は、体内の分子レベルでの栄養バランスを重視し、血液検査などの客観的なデータをもとに、どの栄養素が足りていないのかを見つけ出す方法です。
この考え方では、不調の原因を「年齢のせい」や「ストレスのせい」で片付けるのではなく、身体の内側(分子レベル)にある根本原因を探ります。必要に応じて、食事内容の見直しやサプリメントの活用を通じて、自然なかたちで体調の回復と健康の底上げを目指します。
症状があるのに「異常なし」と言われた方にこそ受けてほしい栄養検査
分子栄養学による血液検査では、病気の有無だけでは見逃されがちな「栄養の過不足」や「代謝のアンバランス」まで細かく読み解くことが可能です。不定愁訴や慢性的な疲労、気分の波など、**病気未満の“なんとなく不調”**を感じている方にとって、栄養状態のチェックは新しい気づきを得られる大きなきっかけになります。
京都で分子栄養学に基づいたサポートを受けるなら
御幸町カイロプラクティックでは、医科歯科と連携し分子整合栄養医学に基づいたアプローチを行っています。KYB運動を通して正統な分子栄養学を学び、血液検査データをもとにした栄養解析とアドバイスを提供し、カイロプラクティックの技術と栄養指導を組み合わせたサポートで、身体の内外からあなたの健康をサポートします。
女性に多い貧血や低血糖症などは栄養欠損が原因の場合も…
女性に多い体調不良の原因として、鉄不足による貧血や**血糖値の乱れ(低血糖)**が深く関係していることがあります。
例えば、次のような症状に心当たりはありませんか?
・慢性的な疲れや倦怠感
・頭痛、めまい、ふらつき
・日中の強い眠気や集中力の低下
・イライラや気分の落ち込み
・吐き気や食欲不振
・お肌のカサつきや吹き出物が出る
・手足の冷えや夏バテのような症状
・むくみ、便秘、月経の乱れ
・寝つきが悪い・眠りが浅い
これらは一見、別々の不調に見えても、実は栄養不足による体内のバランスの崩れが根本にある場合が多いのです。
【不調の根本原因を探る】血液検査で「栄養状態の見える化」
分子整合栄養医学では、こうした不調の原因を詳細な血液検査によって読み解き、どの栄養素が不足しているのかを科学的に分析します。鉄やビタミンB群、タンパク質、亜鉛、マグネシウムなど、身体の機能を支える重要な栄養素が不足していると、体調不良としてさまざまな症状に現れます。
そのため、「なんとなく不調」で終わらせず、血液検査で体内の状態を可視化し、必要な栄養素を“見直す”ことがとても大切です。
【改善の第一歩は栄養から】体調を整えるための食事とサプリメント
体調改善には、日々の食事バランスや必要に応じたサプリメントの活用が効果的です。身体の声を聞きながら、栄養をしっかり補うことで、ホルモンバランスや代謝も整い、不調の軽減につながります。「疲れがとれない」「体調がなんとなくおかしい」と感じたら、栄養状態をチェックするチャンスです。
分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)の血液検査でわかること
〜“体の中の状態”を見える化する〜
私たちの血液には、栄養素・代謝物・ホルモン・老廃物など、生命活動に必要なさまざまな物質が常に流れています。そしてこの血液の成分や濃度は、**生体恒常性(ホメオスタシス)**と呼ばれる仕組みによって、一定の範囲内に保たれるようコントロールされています。しかしこのバランスは、日常の中で簡単に崩れてしまうことがあります。
・睡眠不足
・慢性的なストレス
・運動不足や過労
・食事の偏りや栄養不足
・加齢やホルモン変動
こうした要因が続くと、血液の成分バランスが乱れ、体調不良や原因不明の症状となって現れます。そして、それを長く放置すると病気の引き金になることもあります。
血液には「体からのサイン」が詰まっている
血液中には、以下のような重要な情報が含まれています。
・ホルモンバランス
・酵素の働き
・ビタミン・ミネラル濃度
・赤血球・白血球の状態
・老廃物の蓄積
・酸化・炎症レベルなど
分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)では、これらを通常の健康診断とは異なる視点で細かく読み解くことで、今の体の状態や、これから起こり得る変化の「兆し」をとらえることができます。
「なんとなく不調」を数値で見える化
分子整合栄養医学では、“原因不明の不調”の背景にある栄養バランスの乱れや代謝の低下を、血液データをもとに明らかにしていきます。そして、その結果に基づき、食事内容やライフスタイルの見直し、必要なサプリメントの提案を通して、体調改善や予防にアプローチしていくのが特徴です。
また、分子栄養学的血液検査は「未病」対策にも活用でき体調が崩れる前の“サイン”を早期にキャッチすることで、病気を未然に防ぎ、より快適で元気な毎日を目指すことができます。
分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)からみたアドバイス
分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)の血液検査と栄養療法の流れ