2020/01/13| カテゴリ:院長 小松原より
花粉症はビタミンDで軽減できる?
キーワード: 分子栄養学,Q&A
これから、春にけて花粉が飛び出す時期になってきました。花粉症を軽減&改善するには今からの時期が大切です。ここ数年ではビタミンDで花粉症が改善するケースが多く報告されています。
ビタミンDは、骨の強化や代謝に働くことが知られていますが、その他にも重要な働きがありここ数年でいろいろな研究が進んでいます。
==ビタミンDの働きには?==
骨の形成と強化
カルシウム、マグネシウムなどの吸収促進と喪失抑制
副甲状腺の働きを保ち血液中のカルシウム濃度の維持
そして…
免疫担当細胞の調整
細胞分化誘導
血圧上昇ホルモンを調整
などがあります。
ビタミンDは免疫を維持し正常に働かせるために必要な栄養なので、ビタミンDが欠乏するとリンパ球などの免疫バランスが崩れ花粉の飛ぶ時期に花粉のタンパク質に反応し目や鼻、喉、皮膚のかゆみなどの過剰な免疫反応を起こしてしまいます。
またリウマチなどの自己免疫疾患やアトピー、喘息などのアレルギーの発症にも関係し、血圧では血圧上昇の原因となる腎臓で作られるレニンの分泌が過剰にならないようにビタミンDが働くこともわかっています。
栄養面のアドバイスでビタミンDの血液中濃度をよく見ますが、ほとんどの方がビタミンDが欠乏している状態で花粉やアレルギーの症状がある方が多いです。
ビタミンDは、きのこ類や魚類に多く含まれ食材からも摂ることができますが、ビタミンDの血液中濃度が低くなり過ぎている人は食事だけでは、至適量を摂取することはほぼ無理なのでビタミンDをサプリメントで改善に必要な量を摂取しながら血液中濃度を目安に摂取していくことが有効です。
そして、より花粉症や色々な症状がある方は、基礎の栄養と生活リズムを見直すことが大切で、食事では粘膜やコラーゲンの材料になるタンパク質、ビタミンC、鉄、ビタミンAの多い食品やサプリを摂るように意識して、睡眠不足、夜更かしを改善し、1日20〜30分は日光にあたるように意識してください。
また、自分の栄養状態やビタミンDの血液中の濃度を計ってみたい、詳しく知りたいという方はお声がけください。
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