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2023/10/24｜ カテゴリ：院長 小松原より
ビタミンKの働き
キーワード： 分子整合栄養医学 オーソモレキュラー
ビタミンKは脂溶性ビタミンの１つで自然界で産生されるK１と、摂取後腸内細菌によって産生されるK2の2種類があります。
ビタミンKは聞きなれないビタミンですが色々な働きがあります。
丈夫な骨づくりに不可欠で、オステオカルシンというたんぱく質を活性化し、カルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促す働きがあります。
そのほかに、動脈の石灰化を抑制する、出血をしたときに出血を止める血液凝固因子の補酵素として働きなどがあります。
ビタミンKは腸内細菌によっても合成されるので不足することは稀ですが、腸内環境の悪い人、高齢で膵液や胆汁の分泌量が低下するとビタミンK不足が起こります。
新生児では腸内細菌からのビタミンK供給が少ない場合に、ビタミンK欠乏による新生児メレナ（消化管出血）や特発性乳児ビタミンK欠乏症を起こすことがあります。
血液検査ではビタミンK分画やオステオカルシン、TRACP-5b、UcOc、尿中Caなどの骨粗鬆症をみる検査からビタミンKの不足や欠乏をチェックできます。
ビタミンKを多く含む食材には、緑黄色食野菜、海藻類、納豆などがあります。ビタミンKは脂溶性ビタミンであり、油と一緒に摂ることで吸収されやすく油を使う料理や炒め物などがおすすめです。
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