2025/05/04| カテゴリ:院長 小松原より,分子整合栄養医学,貧血
鉄不足は"心と体の不調"の始まり──分子栄養学から考える見逃されがちな貧血
キーワード: 分子整合栄養医学 オーソモレキュラー,貧血,分子栄養学
鉄欠乏性貧血とは?
鉄欠乏性貧血は、赤血球中のヘモグロビン(酸素を運搬するタンパク質)を作るための材料である鉄が不足することで起こります。ヘモグロビンが少なくなると、酸素の供給が全身の細胞に行き届かなくなるため、さまざまな不調が現れます。
分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)による視点
金子雅俊先生をはじめとする分子栄養学の専門家たちは、「血液検査の項目数と質の重要性」を強調しています。
一般的な健康診断で行われる血液検査(約10~20項目)では、「赤血球数」「ヘモグロビン濃度」「ヘマトクリット」などしか測られないことが多く、潜在的な鉄欠乏(隠れ貧血)が見逃されることも少なくありません。
一方で、金子先生が確立した分子栄養学の血液検査は68項目以上を調べる精密な血液検査では、以下のような詳細な評価が可能です。

フェリチン(貯蔵鉄)
トランスフェリン
TIBC(総鉄結合能)
亜鉛・銅・ビタミンB群・葉酸・ビタミンCなどの関連栄養素
慢性炎症の有無(CRPなど)
低血糖傾向や副腎疲労の兆候
金子先生は「貧血は鉄の問題にとどまらないことが多い」と述べており、背景にある胃酸分泌不足・腸内環境の乱れ・低タンパク・ビタミン不足・炎症反応なども同時に評価・対応することが必要だとしています。
こんな症状がある方は、精密検査を検討
鉄欠乏性貧血による酸素不足は、全身に影響を及ぼします。以下のような不調が続く方は、隠れ貧血の可能性があり、分子栄養学的なアプローチによる検査と栄養補給がポイントになってきます。
【症状例】
肌荒れ、吹き出物
髪の毛のパサつき、抜け毛
爪が割れやすい、スプーン状になる
疲れやすい、だるい
不眠、イライラ、気分の落ち込み
集中力低下、情緒不安定、朝が弱い
フラフラする、頭痛、肩こり、背中の痛み
甘いものへの欲求、飲み物がないと食事できない、低血糖
分子栄養学的アプローチによる回復法
精密血液検査による体内状況の把握
必要栄養素の補充(鉄だけでなく、ビタミンB群、C、亜鉛、たんぱく質など)
胃腸機能の見直し(鉄吸収は胃酸や腸内環境に大きく左右される)
生活習慣・食習慣の改善(過度のカフェイン、糖質依存などの見直し)
金子先生のスタンスでは、「血液データに基づいた“根本原因の特定”と“分子レベルでの補給”こそが真の改善につながる」とされています。
まとめ
「貧血=鉄不足=鉄剤で解決」という単純な図式ではなく、“なぜ鉄が不足しているのか”という原因を掘り下げることが、分子整合栄養医学の本質です。体調不良が続いている方や、健康診断で異常なしと言われたのに不調がある方は、一度しっかりと栄養解析を受けることをおすすめします。
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