2025/05/10| カテゴリ:院長 小松原より
鉄不足の背後にある栄養吸収の妨げになる生活と環境
キーワード: 分子整合栄養医学 オーソモレキュラー,貧血,分子栄養学
分子整合栄養医学では、「不足している栄養素を補う」ことと同時に、「なぜその栄養素が不足するのか」という背景要因を突き止めることが重要視されています。鉄欠乏性貧血においても、ただ鉄剤を補えばよいという単純な話ではなく鉄の吸収は日々の生活習慣や体内環境の影響を強く受けているのです。
鉄吸収のカギを握るのは「胃酸」と「腸内環境」
鉄は主に小腸で吸収されますが、その前段階である「胃」での処理が極めて重要です。胃酸がしっかり分泌されていなければ、鉄は吸収されにくい形のままで腸に送られてしまいます。慢性的なストレス、加齢、ピロリ菌感染、そして長期的な薬の使用は、胃酸分泌の低下を引き起こし、結果的に鉄の吸収不良を招きます。
鉄を吸収する腸の状態が悪い場合
たとえば、リーキーガット(腸漏れ)、腸内細菌のバランス異常( dysbiosis )、慢性的な炎症などがあると、鉄のみならず他の栄養素の吸収効率も著しく低下します。
ストレス・睡眠不足・糖質過多も栄養吸収の敵
現代のライフスタイルが栄養吸収に与える悪影響も無視できません。慢性的ストレスは、副腎を疲弊させるだけでなく、胃腸機能の低下を招き、睡眠不足は体内の回復力を落とし、吸収・代謝・解毒といった一連の機能を鈍らせます。
糖質過多・カフェイン依存は、血糖の乱高下や栄養素の消耗(特にビタミンB群・マグネシウム)を引き起こし、体全体の栄養バランスを崩すので、鉄不足は「鉄だけの問題」ではなく、生活習慣と密接に関係している“複合的な不調”のサインでもあります。

鉄不足になりやすい人とは?
以下のような方は、鉄不足のリスクが高く、背景要因の評価と対策がとくに重要になります。
⚫︎月経がある女性(特に多量出血がある場合)
⚫︎成長期の子どもや思春期の若者
⚫︎激しい運動をするスポーツ選手
⚫︎高齢者(胃酸分泌の低下、腸の変性)
⚫︎ピロリ菌感染歴や制酸薬を常用している方
⚫︎極端な食事制限(ダイエットや偏食)をしている方
これらの方には、単なる鉄補給ではなく、「なぜ鉄が不足しているのか?」を深掘りし、必要に応じて腸内環境や胃酸分泌、生活習慣までを見直すことがおすすめです。
根本的な改善を目指すために
⚫︎分子整合栄養医学では、次のような段階的アプローチが有効になります。
⚫︎全体の栄養状を血液検査でチェックと改善(基本の栄養状態、機能の調整)
⚫︎血液検査での胃腸機能の評価と改善(胃酸サポート、腸内フローラの調整)
⚫︎ストレス対策と副腎サポート(ビタミンC・B群の補給、休息)
⚫︎血糖バランスの安定化(食事間隔の見直し、タンパク質強化)
⚫︎ライフスタイルの調整(睡眠、運動、カフェイン摂取の管理)
これにより、鉄をはじめとする栄養素がきちんと吸収される身体を取り戻すことができるので気になる方は意識してみてください。また、分子栄養学の検査で状態を把握したいという方はお声がけください。
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